除帳(読み)じょちょう

精選版 日本国語大辞典 「除帳」の意味・読み・例文・類語

じょ‐ちょう ヂョチャウ【除帳】

〘名〙
帳面から除くこと。帳簿から削除すること。
延喜式(927)二五「依議所免為議損〈逃亡満六年除帳、多男父全免之類〉」
江戸時代百姓町人他所へ移住し、新住所へ人別を送るときに人別帳から名前を削除すること。
※禁令考‐前集・第六・巻六〇(1843)「人別送之儀は、其当人村方除帳に相成候当人持参致候上、家主え相預候間」
追放刑に処せられた者や、失踪した者を人別帳から除去すること。帳外。除帳された者を無宿(むしゅく)という。
※公裁秘鑑‐文政七年(1824)一二月勘定奉行曾我豊後守回答「貧窮等にて欠落もの六切尋相済候後帳外申付候儀は、村方除帳いたし候訳故、其村役人共重之取計に有之」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android