除脂肪体重減少とお年寄りの予後(読み)じょしぼうたいじゅうげんしょうとおとしよりのよご

家庭医学館 の解説

じょしぼうたいじゅうげんしょうとおとしよりのよご【除脂肪体重減少とお年寄りの予後】

 低栄養の状態が続くと、脂肪組織の量も除脂肪体重も減って体重減少しますが、除脂肪体重の減少が、お年寄りにより大きなダメージを与えます。
 除脂肪体重が15%低下するような低栄養状態が続くと、免疫力が低下し、肺炎がおこりやすくなります。
 30%の減少では、衰弱して歩くことが困難になり、35%以上の低下では、尿路感染症(にょうろかんせんしょう)(腎盂腎炎(じんうじんえん)、膀胱炎(ぼうこうえん)など)が合併するようになります。
 40%以上の減少で、座ることができなくなって、寝たきりとなり、45%以上減少すると、褥瘡(じょくそう)(とこずれ)が発生します。
 50%以上も減少すると、生命を維持することがむずかしくなります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android