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褥瘡 じょくそう bedsore

翻訳|bedsore

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

褥瘡
じょくそう
bedsore

床ずれともいう。長期間臥床中の患者の皮膚に生じる潰瘍をいう。持続的な圧迫を受け,しかも骨が隆起しているかかと,腰仙部,肩甲部,大腿骨の大転子部などにできやすい。進行してしまうと容易になおせないので,療養の当初から予防措置をとることが望ましい

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デジタル大辞泉の解説

じょく‐そう〔‐サウ〕【××瘡/××瘡】

長い間病床についていたために、骨の突出部の皮膚や皮下組織が圧迫されて壊死(えし)に陥った状態。腰や仙骨部・肩甲骨部・かかと・ひじ・後頭部などに生じやすい。床ずれ。褥傷(じょくしょう)。

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百科事典マイペディアの解説

褥瘡【じょくそう】

床ずれ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

褥瘡
じょくそう

皮膚局所の血管が圧迫されて血液循環が妨げられ、圧迫壊死(えし)に陥ったもので、一般に床ずれともよばれる。長期臥床(がしょう)患者、重症熱傷患者や神経麻痺(まひ)のある患者、高齢者など自力で体位変換できない患者、長期間のギプス圧迫を受けた患者、栄養不良患者などに生じやすい。最初に現れるのは局所の皮膚の発赤で、これは指で押すと退色し、灼熱(しゃくねつ)性の痛みを伴うが、ときには無痛のこともある。この初期の褥瘡を圧迫瘡という。発赤に続いて現れるのが腫脹(しゅちょう)(むくみ)である。これは指で押しても退色せず、かならず灼熱痛を伴う。腫脹に続くのが、びらん(皮膚表層の脱落と分泌物)である。これは滲出(しんしゅつ)液が皮膚にまで広がったためにおこるもので、疼痛(とうつう)も強くなる。この時期には、発赤部位の皮膚が破れて潰瘍(かいよう)を生じやすく、さらに進むと潰瘍は骨にまで達するため、化膿(かのう)菌が侵入して感染をおこしやすい。潰瘍を中心に周囲の組織が壊疽(えそ)に陥ると、褥瘡は暗赤色から青赤色、または暗紫色を呈する。また、大きさは小豆(あずき)大から腰部全体にわたるほどの広範囲まで、さまざまである。できやすい部位は、体圧を受けることが多い骨ばった部分、すなわち仙骨、腸骨稜(りょう)部、肩甲骨、大腿骨(だいたいこつ)大転子、踵骨(しょうこつ)などである。また関節拘縮(こうしゅく)のある患者では、別の骨突出部にみられることもある。さらに、肥満であったり、失禁している患者では、肛門(こうもん)の周囲や鼠径(そけい)部にできることもある。褥瘡の誘因としては、圧迫のほか、摩擦、湿潤、不潔などがあげられる。[山根信子・編集部]

予防法

予防のためにはまず、入院・入所時にブレーデンスケール(褥瘡のリスク評価)あるいは厚生労働省の診療計画書などをもとに、患者の骨突出部の状態、知覚や動作能力および関節拘縮の有無、皮膚の浸潤度、皮膚に対する摩擦やずれ、栄養状態など、褥瘡に陥る危険性について事前に評価する。予防法の第一は、同一部位に長時間圧迫がかからない体位を保つくふうをしたり(側臥(そくが)位45度が褥瘡のできにくい体位という研究結果もある)、たびたび体位を変換したり(2時間以上同一体位にしない)、円座、パッド、枕(まくら)などを使用して圧迫感を和らげることである。ついで、皮膚を清潔に保ち、乾燥させて保護すると同時に、念入りにマッサージをして血行を促すようにする。また、寝衣やシーツには糊(のり)をつけないようにし、できるだけ縫い目、しわを避ける。素材としては柔らかくて吸湿性のあるものを選び、清潔に乾燥させて用いる。また皮膚のずれを防止するために、ベッドを30度ほどギャッチアップするなどを試みる。こうした配慮とともに、低栄養になると浮腫などによる循環障害に陥るため、栄養状態の改善に努めて健康状態を良好にすることもたいせつである。褥瘡は、これらの注意深い観察と手当てによって予防できるが、もし褥瘡ができそうなときは、局所を温湯でこすらないようにふいて乾燥させ(温風ドライヤーを使ってもよい)、50%アルコールでマッサージをしたあと、タルカムパウダーをつけるようにするとよい(これを少なくとも朝夕の2回は行う)。この処置で初期の褥瘡はかなり防げるが、もし痛みなどが生じたら、ただちに医師の指導を仰ぐことが望ましい。[山根信子・編集部]

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世界大百科事典内の褥瘡の言及

【床ずれ】より

…褥瘡(じよくそう)の一般名称で,長期臥床中の人の背や腰など,長時間圧迫されている部位にできる壊死性の皮膚障害をいう。病人が長く床に伏していると,長時間圧迫されている部位に血行障害を起こして酸素や栄養が行かないようになり,やがて床ずれが生ずる。…

【リハビリテーション】より

…腸管管理(排便)の問題も重要で,排便を刺激するため薬物も用いられる。褥瘡(じよくそう)予防すなわち皮膚管理は,急性期のみならずリハビリテーション後の全過程を通じて注意すべきことがらである。 脊髄損傷者がリハビリテーションに成功して社会復帰が行われると,当然車椅子生活の時間が長くなる。…

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