陰道(読み)いんどう

精選版 日本国語大辞典 「陰道」の意味・読み・例文・類語

いん‐どう‥ダウ【陰道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 陰の道。陰の道理
    1. [初出の実例]「陰道極て陽道受て、陽道極て陰道受るが如し」(出典:応永本論語抄(1420)為政第二)
  3. 女性の生殖力。また、女性生殖器の膣(ちつ)異称
    1. [初出の実例]「女は七七四十九にして陰道(インドウ)閉す」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)続)
  4. ( 「道」は、その方面の意 ) 男女の性的交わりのこと。房中の術。
    1. [初出の実例]「陰道(インどう)の実に鏡なりあの坊主」(出典:雑俳・柳多留‐四一(1808))

かげ‐みち【陰道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物の陰になった道。また、日陰の道。陰路(かげじ)
    1. [初出の実例]「太山(みやま)のかげ道へ引出されたる牛馬ふんこつ」(出典:俳諧・貝おほひ(1672)五番)
  3. 裏小路。裏通り。陰路(かげじ)
    1. [初出の実例]「かけ路は妾の舎兄ばくちどら」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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