20世紀日本人名事典 「陶山務」の解説
陶山 務
スヤマ ツトム
大正・昭和期の哲学者,宗教学者 東北学院大学教授。
- 生年
- 明治28(1895)年11月27日
- 没年
- 昭和49(1974)年9月28日
- 出生地
- 広島県
- 学歴〔年〕
- 青山学院高等部〔大正6年〕卒
- 経歴
- 大正4年頃より紀平正美の門下に入る。フィヒテなどドイツ哲学を専攻するかたわら、明治の宗教文学に関心を持ち、評論など執筆活動を行う。11年〜昭和7年法政大学講師、戦争末期に宮城県に疎開。24年東北学院大学講師、25年教授に就任し、46年退職。文学、芸術、宗教などにわたって関心を寄せ、キルケゴール、オイケン、ヒルティなどにも傾倒し、その翻訳、紹介、解説は多くの読者を得た。後年は大西祝と内村鑑三を研究した。主著に「魂は哲学する」「信心銘新講」「キュルケゴールの思想と生涯」「知と信の人間像、大西祝と内村鑑三」などの他、多くの翻訳がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報