陸すっぽう(読み)ろくすっぽう

精選版 日本国語大辞典 「陸すっぽう」の意味・読み・例文・類語

ろく‐すっぽう【陸すっぽう・碌すっぽう】

  1. ( 「碌」はあて字。「ろくずっぽう」とも )
  2. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙ろくすっぽ(陸━)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「ろくすっ法 正法にあらぬを云」(出典:一茶方言雑集(1819‐27頃))
    2. 「毀れかかったがたがた駕籠、ろくすっぽうにしまりゃあしねえ」(出典:歌舞伎・扇音々大岡政談(天一坊)(1875)四幕)
  3. [ 2 ] 〘 副詞 〙ろくすっぽ(陸━)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「職業(しごと)も碌素法(ロクスッパフ)出来ねえ木葉(こっぱ)大工の癖しやがって」(出典黒蜴蜓(1895)〈広津柳浪〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android