精選版 日本国語大辞典 「木葉」の意味・読み・例文・類語
こ‐の‐は【木葉】
- 〘 名詞 〙
- ① 樹木の葉。特に紅葉した葉や落葉をいう。《 季語・冬 》
- ② ( ①が小さく、軽いものであるところから ) 小さいもの、つまらない取るに足りないもののたとえ。こっぱ。接頭語的に用いられる。「木の葉天狗」「木の葉武者」「木の葉坊主」「木の葉六方」など。
- ③ 能楽の小道具の一つ。「三輪(みわ)」「采女(うねめ)」などの前シテが手に持つ神詣での榊(さかき)や、仏参の樒(しきみ)に似せたもの。本物の葉がついた小枝などもある。
- ④ 鳥「せっか(雪加)」の異名か。
- [初出の実例]「このは 其大如レ雀。淡黒なり」(出典:大和本草(1709)一五)
- ⑤ 「このはてんぐ(木葉天狗)」の略。
- [初出の実例]「木葉共のしたがふ風や大天狗」(出典:俳諧・犬子集(1633)六)