隠衣装・隠衣裳(読み)かくしいしょう

精選版 日本国語大辞典 「隠衣装・隠衣裳」の意味・読み・例文・類語

かくし‐いしょう ‥イシャウ【隠衣装・隠衣裳】

〘名〙
江戸時代、天和三年(一六八三)の衣装法度でぜいたくが戒められたため、表面を質素、地味にして、裏面を華美、ぜいたくにこしらえた衣装。隠し紋、隠し裏などがある。
浮世草子・色里三所世帯(1688)上「是みな色河原の太夫子共の隠(カク)し衣(ヰシャウ)替紋の極れり」
② 江戸時代、よそに預けておき、遊里に通う時などに、そこでひそかに着替えてゆく衣装。
※浮世草子・俗つれづれ(1695)二「恋の中の中の中宿よりかくし衣(イシャウ)物好

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android