隼神社
はやぶさじんじや
[現在地名]奈良市角振町
三条通と小西通の四辻の南東隅に鎮座。角振隼総別命を祭神とし、市杵島姫命を配祀するという。角振明神とも称し、「奈良坊目拙解」には「在巽廉道ノ傍、当社雖在於新屋郷巽角本郷支配也」とある。長承二年(一一三三)の「春日大明神垂跡小社記」に「内殿、後、梅本明神、亦者海本明神トモ申ス。其北、栗辛明神。所謂隼明神」「中院乾方脇戸本、椿本明神、亦角振明神是也」とみえ、春日大社内院に隼明神と角振明神が鎮座していたが、「大和志」は「在南都角振町、昔在春日山、号曰椿本神祠」と記している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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