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雍正しゅ批諭旨 ようせいしゅひゆしYong-zheng zhu-pi yu-zhi; Yung-chêng chu-p`i yü-shih

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雍正しゅ批諭旨
ようせいしゅひゆし
Yong-zheng zhu-pi yu-zhi; Yung-chêng chu-p`i yü-shih

中国,清朝雍正帝官僚の上奏した文書にしゅ筆で批判を加え,その一部を出版公開した書籍。単にしゅ批諭旨ともいう。清朝では初め明朝の中央官庁を経る公的な報告 (章奏) 制度を踏襲したが,康煕帝は章奏とは別に官僚から直接に秘密の報告 (奏摺) を受け,これにしゅ批して上奏者に回送していた。次いで雍正帝はしゅ批した奏摺をさらに回収して宮中の保和殿に保管することとした。この奏摺制度は清末まで行われ,そのしゅ批した奏摺は宮中 檔とも称され,現在北京では「国家 檔案局」の手で整理が進められているが,台湾の故宮博物院にも満州語,漢文のものが 15万件余所蔵され,公開されていて,その一部は写真版で出版されている。『雍正しゅ批諭旨』はこの宮中 檔のうちの雍正朝の一部分を選んで編纂し出版したもので,奏摺した官僚は上級の総督巡撫から下級の道員まで 223名に達する。秘密報告だけに史料的価値は高いが,省略されている部分もあり,原文書の宮中 檔との対照が必要である。

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