雑喉場町(読み)ざこばちよう

日本歴史地名大系 「雑喉場町」の解説

雑喉場町
ざこばちよう

[現在地名]西区江戸堀えどぼり三丁目・京町堀きようまちぼり三丁目

江戸堀川京町堀川に挟まれた地域の西端にある。西を百間堀ひやつけんぼり川に接する南北に長い町で、東は江戸堀五丁目から両国りようごく町。南端部分は東に張出しているため町全体は鉤形になっている。北東角には西北せいほく橋が江戸堀川に架かって江戸堀五丁目と、南は京町堀川に茂左衛門もざえもん橋が架かって敷屋しきや町と、西は百間堀川に江之子島上えのこじまかみノ橋と同下ノ橋が架かって江之子島と結ばれる。この辺りは鷺島さぎしまとよばれる海岸であったが、慶安―承応(一六四八―五五)頃から上魚屋かみうおや(現東区)の生魚商人が春―夏期に出張所を設け、魚荷仲仕や野田のだ福島ふくしま(現福島区)でとれる雑喉類を販売する者が多く住むようになり、雑喉場とよばれるようになった(大阪市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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