離散家族(読み)リサンカゾク

デジタル大辞泉 「離散家族」の意味・読み・例文・類語

りさん‐かぞく【離散家族】

何らかの原因で離れ離れになった家族。特に、1950年に起こった朝鮮戦争混乱の中で韓国北朝鮮に離れ離れになってしまった家族をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 朝鮮半島

百科事典マイペディア 「離散家族」の意味・わかりやすい解説

離散家族【りさんかぞく】

朝鮮半島の米ソによる分断統治,朝鮮戦争などにより38度線を越えて南の韓国に移住,北朝鮮の家族と分断された家族をさす。南北合わせて1000万人といわれるが,韓国側の調査では子どもや孫まで含めて約770万人。離散家族再会は南北統一に次ぐ悲願であったが,1985年に初めて双方50人ずつで実現し,2000年6月の南北首脳会談実現により,同年8月,11月,2001年2月と双方100人ずつが再会した。
→関連項目大韓民国

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android