難行道(読み)ナンギョウドウ

デジタル大辞泉 「難行道」の意味・読み・例文・類語

なんぎょう‐どう〔ナンギヤウダウ〕【難行道】

自力による修行をもって悟りの境地に達する方法聖道門しょうどうもん。⇔易行道いぎょうどう

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精選版 日本国語大辞典 「難行道」の意味・読み・例文・類語

なんぎょう‐どうナンギャウダウ【難行道】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。自力によって長い間修行して悟りを開く道を説く教え。また、その修行。聖道門(しょうどうもん)。⇔易行道(いぎょうどう)
    1. [初出の実例]「かの難行道者(は)、すなわち聖道門也。易行道(は)すなわち浄土門なり」(出典西方指南抄(1256‐57)上末)
    2. [その他の文献]〔往生論註‐上〕

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世界大百科事典(旧版)内の難行道の言及

【聖道門】より

…仏教諸宗の位置づけのしかた(教判)の一つとして,浄土門と対比して用いる。聖道門は知恵をみがき,煩悩を断じて聖者(しようじや)となり,この世で悟りを開こうとするもので,浄土門に対し,自力門・難行道とされる。この聖浄二門の教判は,はじめ唐の道綽(どうしやく)が《安楽集》で説いたもので,浄土教では聖道門を難証難行の教えとして退ける。…

※「難行道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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