雨桜神社
あめざくらじんじや
[現在地名]掛川市上垂木
上ノ宮の県道原里―大池線沿い西側に鎮座する。祭神は素佐之男命・櫛稲田姫など。旧郷社。「延喜式」神名帳にみえる佐野郡四座のうちの「真草神社」に比定される。「掛川誌稿」では雨桜牛頭天王・雨桜天王とみえ、下垂木村の下宮六所大明神に対して上宮(上の宮)と称された。元禄一四年(一七〇一)の神主上村新兵衛書上は天禄元年(九七〇)に「山城国祇園天王三社」を垂木村石川に遷座させたのを創始とするが、天正一一年(一五八三)の神主平尾四郎兵衛久長の記事では応永一二年(一四〇五)に山城国より遷宮したとされる。また享保元年(一七一六)の奉加帳によると、播磨国広峰(現兵庫県姫路市)より山城国北白河八坂郷(現京都市東山区)に移り、応永一二年に垂木山に奉斎されたという(以上「掛川誌稿」)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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