雪崩風
なだれかぜ
雪崩もしくは山崩れの前面に発生する突進性の強風。雪崩風がもっとも強く吹くのは、雪崩が突然止まった場合で、谷底にほとんど垂直に積雪が落下していくようなときに著しい。雪崩風の被害の特徴は、(1)局地性が大きい。ある場所の家屋が吹き飛ばされても隣接した家屋にはなんの被害も及ばないという例がしばしばおこる。(2)雪崩自身が及んでいく範囲外の遠方にまで影響が広がって被害を与えている場合もある、などである。
[根本順吉]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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