最新 地学事典 「雲城花崗岩」の解説
くもぎかこうがん
雲城花崗岩
Kumogi granite
島根県浜田市金城町を中心に分布し,南北13km,東西6kmの楕円形の磁鉄鉱系花崗岩。斑状組織が顕著で漸新世浜田カルデラの環状岩脈をなす。黒雲母K-Ar年代は32–34Maで田万川期貫入岩類に相当。浜田層群と基盤の周防変成岩・白亜紀小角流紋岩との境界に沿って貫入。雲城山山頂(667.6m)には接触変成作用をうけた流紋岩質凝灰岩のルーフペンダントが認められる。熱水活動によるセリサイトと黄鉄鉱からなる数10cm~数100mの白色変質帯を伴う。酸素・水素・硫黄同位体組成は,この変質帯が深成岩体と地下水との同位体交換反応によって生じたことを示す。参考文献:T.Imaoka et al.(2011) J. Asian Earth Sci., Vol. 40: 509
執筆者:今岡 照喜
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

