日本歴史地名大系 「雲洞谷村」の解説 雲洞谷村うとうだにむら 滋賀県:高島郡朽木村雲洞谷村[現在地名]朽木村雲洞谷北(きた)川流域に集落が散在し、下流は地子原(じしはら)村。下流から家一(えべつ)・犬丸(いぬまる)・上村(かむら)と続く。穴瀬(あながせ)村との間を結ぶ大彦谷(おしこだに)越は市場(いちば)方面への間道として利用された。中世には空谷・洞谷とも記される。文明一三年(一四八一)一二月二四日の家一之御倉米算用状案(朽木文書)によれば、空谷惣中は九二石余を家一の領主蔵に納めている。永正二年(一五〇五)の米方納帳(同文書)によれば、洞谷のうちは庄わき・半在家・もつか・中野・大谷口荒堀に年貢が分れ、収納枡がおのおの異なっている。同一五年九月日の棟別銭加増銭集帳(同文書)によれば、洞谷惣は家数四六軒で、六貫四〇〇文を負担。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報