雲珠桜(読み)ウズザクラ

デジタル大辞泉 「雲珠桜」の意味・読み・例文・類語

うず‐ざくら【珠桜】

馬具雲珠地名鞍馬との縁で》京都鞍馬山に咲く桜の総称
サトザクラ一種。花の形が雲珠に似ているところからいう。

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精選版 日本国語大辞典 「雲珠桜」の意味・読み・例文・類語

うず‐ざくら【雲珠桜】

〘名〙
① 冠に飾る桜の花。〔初心求詠集(1429頃)〕
② (「雲珠」は馬の鞍に付ける飾り。地名「鞍馬」との縁で) 京都市北方、鞍馬山の桜を総称していう。
※定頼集(1053頃)「是や此音に聞きつるうす桜鞍馬の山に咲ける成るべし」
謡曲鞍馬天狗(1480頃)「鞍馬の山の雲珠桜」
③ サトザクラの園芸品種。花の形が唐鞍に付ける飾りの雲珠に似ており、紅色で重弁花梗(かきょう)は長い。

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