雲雨の交わり(読み)うんうのまじわり

精選版 日本国語大辞典 「雲雨の交わり」の意味・読み・例文・類語

うんう【雲雨】 の =交(まじ)わり[=情(じょう)

  1. ( 「雲雨」から ) 男女の交情。性交
    1. [初出の実例]「はじめは酒呑んと妓女楼へ登り〈略〉終りには遂に雲雨の交りをなし」(出典:随筆・耳嚢(1784‐1814)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「雲雨の交わり」の解説

雲雨の交わり

男女の契りのたとえ。

[使用例] かくの如き偉大なる恋人達が、雲雨の楽しみを尽すためには、少くとも、地球自転を十倍遅くして[野村胡堂*奇談クラブ 第四次元の恋|1947]

[由来] 紀元前三世紀、戦国時代の中国の詩人そうぎょくの「こうとう」という作品の一節から。という国の王が昼寝をしていて、ざん(四川省内の山)の神女と結ばれる夢を見ました。その神女は、去り際に、「自分は『あしたには朝雲と為り、暮れには行雨と為りて(朝は雲に、夕べは雨となって)』、山の南に降り注いでおります」と言い残したとのことです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android