化学辞典 第2版 「零次反応」の解説
零次反応
レイジハンノウ
zero order reaction
反応速度が反応原系のいずれの成分の濃度にも無関係な反応をいう.零次反応は,均一系無触媒反応では例が少ないが,不均一系接触反応では触媒表面に反応物質が飽和吸着している場合にしばしばみられる.タングステン,ニッケル,銅などを触媒とするギ酸の分解反応はその例である.均一系触媒反応でも触媒体と反応物質の結合定数がきわめて大きく,その分解が律速となるときは零次反応となる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報