ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電波の窓」の意味・わかりやすい解説 電波の窓でんぱのまどradio window 比較的電波の減衰が少なく,かつ雑音が低い宇宙通信に適した 1GHzから 10GHzまでの周波数帯をいう。電波は,大気圏において,100MHz以下の周波数では,電離層で反射または吸収を受けて減衰する。また,10GHzより高い周波数では大気で吸収され,雨,雲により減衰する。一方,雑音については,1GHz以下の周波数は宇宙雑音の影響が比較的大きく,10GHz以上の周波数は大気雑音の影響を受ける。しかし,近年の衛星通信の著しい需要の増加に伴い,10GHz以上の周波数帯をも使用する必要が出てきて,現在では 275GHzまでの周波数帯が国際的に割り当てられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by