地球をとりまく大気の存在する部分.大気の全質量は5.3×1021 g で,地表面1 cm2 当たり1033.6 g であり,これは地球の全質量の0.89×10-6 に相当する.大気は高さとともに密度が減少するが,その温度構造にもとづいて,地表から順に対流圏(troposphere),成層圏(stratosphere),中間圏(mesosphere),熱圏(thermosphere)とよぶ.一般に,高度400~500 km 付近までを大気圏といい,大気圏の外を外気圏とよぶが,厳密には1000 km 付近までは大気が存在している.地表から8~12 km 付近までが対流圏とよばれ,上部にいくほど温度が低下し,成層圏との界面では約-60 ℃ に達する.対流圏の上部50 km 付近までは成層圏とよばれ,温度は最大0 ℃ である.成層圏底部では秒速10 m 程度の偏西風が吹いており,オゾン層が存在する領域でもある.高度50~80 km 付近を中間圏とよび,大気温度はふたたび下がって,中間圏界面で約-110 ℃ となる.さらに上部は熱圏とよばれ,太陽からの強い紫外線放射や太陽風により大気温度は1500~2000 K まで上昇する.原子や分子は電荷を帯びたプラズマ状態となっていることから電離層ともよばれ,オーロラが発生し,多くの人工衛星が飛行している領域でもある.なお,国際航空連盟では,高度100 km 以上を宇宙,NASAでは高度120 km を大気圏突入と定義している.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加