日本大百科全書(ニッポニカ) 「霜点温度」の意味・わかりやすい解説 霜点温度そうてんおんどfrost point 空気中で物体を0℃以下に冷却していったとき、表面に霜ができはじめるときの表面の温度。このとき物体に接している空気は飽和状態にあるので、その水蒸気の分圧はその温度における氷の飽和水蒸気圧に等しい。同様に、冷却したとき露が凝結する場合は、その温度が露点(ろてん)温度で、その水蒸気分圧はその温度における水の飽和水蒸気圧に等しい。0℃以下の温度における実際の測定では、水が容易に0℃以下に過冷却し液体のままで存在するので、霜点か露点かの識別には注意を要する。[前野紀一][参照項目] | 蒸気圧 | 飽和蒸気 | 露点温度 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の霜点温度の言及 【露点】より …空気に接した平らな物体の表面温度を下げていく場合,空気中の水蒸気が凝結(または昇華)して物体の表面に露(または霜)を結びはじめるときの温度を露点または露点温度という(なお,霜を結ぶ点を特に霜点frost‐pointまたは霜点温度と呼ぶことがある)。これは空気中の蒸気圧が飽和蒸気圧に等しくなるような温度を表す。… ※「霜点温度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by