デジタル大辞泉
「露点」の意味・読み・例文・類語
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ろ‐てん【露点】
- 〘 名詞 〙 空気の温度が下がり、水蒸気が凝固して露ができ始めるときの温度。空気中の水蒸気の圧力が飽和蒸気圧に等しくなる温度。露点温度。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
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露点【ろてん】
露点温度とも。空気中で物体が冷却していくとき,一定の温度以下になるとその表面に露ができ始める,そのときの温度。そのときの空気の水蒸気圧(湿度)を飽和水蒸気圧とするような温度。露点を測る器械を露点計という。種々のものがあるがランブレヒトの露点計が代表的。銀めっきした鏡面の背後にエーテルなどの揮発性の液を入れた小容器があり,空気を送りこみ,エーテルの気化熱による温度低下で鏡面に露を結ばせ,そのときの温度を温度計で測る。最近では電子冷却を使った露点計が多く使われるようになった。
→関連項目過冷却|霧|放射霧|露点計
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露点 (ろてん)
dew-point
空気に接した平らな物体の表面温度を下げていく場合,空気中の水蒸気が凝結(または昇華)して物体の表面に露(または霜)を結びはじめるときの温度を露点または露点温度という(なお,霜を結ぶ点を特に霜点frost-pointまたは霜点温度と呼ぶことがある)。これは空気中の蒸気圧が飽和蒸気圧に等しくなるような温度を表す。露点を測るには,みがいた金属面を冷却して表面に露ができ,曇ったときの面の温度を測定する方法が古くから行われている。このほか露点計としては,塩化リチウム水溶液を加熱して空気中の蒸気圧と平衡状態になるときの温度を測定し,これから露点を求める方法が用いられている。
執筆者:岡村 存
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露点
ろてん
dew point
空気中で物体を徐々に冷やしていくと,そのまわりの空気の温度も下がって,ある温度で空気中の水蒸気が凝結し,物体表面に露となって付着する,その温度。空気中に含まれる水蒸気の分圧が飽和蒸気圧と等しくなる温度である(→飽和蒸気)。そこで露点は空気中の水蒸気の量を示す目安になる。
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露点
ロテン
dew point
空気中の水蒸気圧が飽和蒸気圧に等しくなるときの温度をいう.水蒸気を含む空気の温度を徐々に下げていくと,この温度を境にして水蒸気の凝縮が観測される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
普及版 字通
「露点」の読み・字形・画数・意味
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