霞幕(読み)カスミマク

デジタル大辞泉 「霞幕」の意味・読み・例文・類語

かすみ‐まく【×霞幕】

歌舞伎大道具で、白地木綿浅葱あさぎ横霞を描いた幕。山台やまだいにいる浄瑠璃連中を隠すのに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「霞幕」の意味・読み・例文・類語

かすみ‐まく【霞幕】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎の大道具の一つ。白地の木綿に、浅黄色で霞を描いた幕。浄瑠璃連中が居並ぶ山台をこの幕で隠しておき、狂言方のきっかけの拍子木によって、道具方がはずしたり、持ち出したりする。
    1. [初出の実例]「上手霞幕を切って落し、竹本連中居並び」(出典:歌舞伎・神有月色世話事(縁結び)(1862))

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