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縁結び エンムスビ

デジタル大辞泉の解説

えん‐むすび【縁結び】

男女の縁を結ぶこと。縁組み。
思う人の名と年齢を小さな紙に書いて折り、社寺の格子や木の枝などに結んで、夫婦になれるように祈願すること。
遊女の間に行われた一種遊戯。多くの男女の名を、それぞれ小さな紙片に書いてひねり、でたらめに結びあわせて占うこと。宿世(すくせ)結び。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

えんむすび【縁結び】

縁とは親子,夫婦主従など広く人間関係をさし,縁結びとはそれを結ぶことであるが,一般には夫婦,男女の関係を結ぶことをいい,男女の縁を結ぶ呪術的習俗をいうこともある。縁結びには超自然の意志が関係すると考えられており,各地に男女の縁を結ぶとされる神仏があって,良縁祈願がなされている。島根県出雲大社は農耕神,福神としての性格とともに縁結びの神仲人の神として知られている。また旧暦10月の神無月には全国の神々が出雲に集まるとされるが,その際,神々は男女の縁を結ぶといわれている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

えんむすび【縁結び】

男女の縁を結ぶこと。縁組。
遊びの一種。多くの男女の名をそれぞれの紙に書き、適宜に一枚ずつ取って、その組み合わせをたのしむもの。宿世すくせ結び。
願かけの一種。結ばれたいと思う男女が、名前と年齢を書いてこよりにし、社寺の格子や木に結びつけ、結ばれることを願うもの。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

縁結び
えんむすび

男女の名や年齢を書いた紙をこよりにして、社寺格子や樹木に結び付けて、縁の結ばれるように祈願すること。夫婦となるのは前世の宿縁によるものだという思想は、仏教をも含めて中国思想であるが、昔からわが国のなかにもこの考え方は強かった。有名な常陸帯(ひたちおび)の伝承は、常陸(茨城県)の鹿島(かしま)神宮に伝えられたもので、神宮の正月14日の祭りの日に、相思の男女が麻の帯にそれぞれ名前を書いて神前に供えると、神官がそれを結び分けるのを受けて、結婚の成否を占うという故事で、古くから歌枕(うたまくら)としても使われ、常陸帯の語は平安期の物語や歌のなかにもみられる。同じ伝承や習俗は民間にもあって、もっともよく知られているのは陰暦10月の神無月(かんなづき)に諸国の神々が出雲(いずも)大社に集まって、すべての男女の縁を決めるという言い伝えである。本州中部ではだいたい9月の末から10月の初めに出発されると考えられていて、九州北部海岸地帯には出発の日を神渡し、お帰りの日を神戻しといって、両度とも神社に参詣(さんけい)する所があるし、この2日はそれぞれ都合のよい方向の風が吹くと言い伝えられている。各村々の氏神の祭りにも同様な言い伝えがあって、若い男女が参拝する地も多い。そのほか縁結びの祈願の対象となるのは、地蔵様、観音様が多く、その縁日にはとくに若い人の参拝が多かったので、結果的に縁結びの端緒となったものも多い。神仏だけではなく、各地に多い相生松(あいおいのまつ)、夫婦木(めおとぎ)、夫婦石なども祈願の対象となった。路傍の神としての道祖神(どうそじん)もやはり男女の縁結びに深い関係をもっていて、男女双立の神像を和合神などとよぶ。岩手県の山村には婚礼の仲人(なこうど)をサイノカミとよぶ所もある。サイノカミは道祖神のことである。以上の習俗を遊戯化したものに「縁結び」とか「宿世結び」という遊びがある。紙片に1枚ごとに男と女の名を記し、これを無作為に結んでその結果を楽しんだものである。[丸山久子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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