青皮(読み)せいひ

精選版 日本国語大辞典 「青皮」の意味・読み・例文・類語

せい‐ひ【青皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 朝鮮から輸入した牛の革の一種。表面が青色を帯びた牛の鞣革で、室町時代の末から江戸時代にかけて武具の革所(かわどころ)や櫃の覆いなどの細工物に使用された。
    1. [初出の実例]「雲立涌の狩衣のせいひの尻鞘かけたる太刀」(出典:浄瑠璃・世継曾我(1683)一)
    2. 「明る青皮(セイヒ)挟箱」(出典浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)二)
  3. せいきっぴ(青橘皮)」の略。
    1. [初出の実例]「人参丁香散加青皮、干姜、胡椒等、二分宛一済調合、予為受用也」(出典:言継卿記‐永祿七年(1564)九月三〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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