青製(読み)あおせい

飲み物がわかる辞典 「青製」の解説

あおせい【青製】


蒸した茶葉加熱乾燥させながら揉んで作る煎茶。1738(元文3)年に山城国湯屋谷村(現京都府綴喜郡宇治田原町)の永谷宗円が考案したと伝えられる。乾燥と揉捻(じゅうねん)を同時に行うことで、それまで一般的であった釜いりや煮て天日乾燥する製法よりも水分調節がしやすくなり、色沢や香味の優れたものが作られるようになり、現在一般的な煎茶の製法の基礎となった。◇茶葉が青(緑)色を保つことから。従来のものは外見が黒っぽかったため「黒製」と呼ばれるようになった。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

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