静火神社跡(読み)しずひじんじやあと

日本歴史地名大系 「静火神社跡」の解説

静火神社跡
しずひじんじやあと

[現在地名]和歌山市和田

旧村社。現存しない。古くから現和歌山市の伊達いだて志磨しま両社とともに紀三所きのさんしよ社とよばれ、「延喜式」神名帳にみえる名草なくさ郡の名神大社静火シツヒ神社」に比定されていた。「続風土記」は、紀三所社がそれぞれ伊太いたきそ三神を分祀しているものと考え、当社の祭神都麻都比売つまつひめ神ではないかとする。志磨・伊達両社とともに承和一一年(八四四)一一月三日に正五位下(続日本後紀)、嘉祥三年(八五〇)一〇月二一日に従四位下(文徳実録)、天安三年(八五九)一月二七日に正四位下(三代実録)、同一七年一〇月一七日には従三位に昇叙されている(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android