非ステロイド性抗炎症剤(読み)ひステロイドせいこうえんしょうざい(その他表記)nonsteroidal anti-inflammatory drug ; NS AID

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非ステロイド性抗炎症剤」の意味・わかりやすい解説

非ステロイド性抗炎症剤
ひステロイドせいこうえんしょうざい
nonsteroidal anti-inflammatory drug ; NS AID

広義では,ステロイド系 (いわゆる副腎皮質ステロイドホルモン) 以外の抗炎症剤すべてが含まれるが,一般的には,アスピリンなど消炎解熱鎮痛作用を持つ薬剤を指す。慢性関節リウマチ,五十肩,腰痛,術後疼痛 (とうつう) などの鎮痛や,感染症急性期の解熱などに広く用いられている。また,血栓を予防する作用を有し,脳梗塞 (こうそく) や虚血性心疾患などの予防的治療薬として使われているものもある。現在,内服するものだけでも 40種類以上の薬剤が使われている。最近,欧米では,非ステロイド性抗炎症剤を長期に服用しているうち,3分の1もの人に自覚症状のない胃・十二指腸潰瘍 (かいよう) が発症しているという報告が注目を集めている。日本では,そのような高頻度では起きていないと考えられているが,実態を明らかにするための調査が始まった。

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