非人寄場(読み)ひにんよせば

精選版 日本国語大辞典 「非人寄場」の意味・読み・例文・類語

ひにん‐よせば【非人寄場】

  1. 〘 名詞 〙 幕府が江戸市中を徘徊する非人(無宿非人と野非人)を収容し、彼らに手業を教えて更生させるために、天保一四年(一八四三)に浅草非人溜の後ろに設けられた、人足寄場にならった施設。嘉永六年(一八五三)に廃止された。
    1. [初出の実例]「浅草非人寄場入之もの共、手業出精仕候もの有之候に付」(出典市中取締類集‐九・一一〇・弘化二年(1845)四月古事類苑・政治部三))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「非人寄場」の意味・わかりやすい解説

非人寄場
ひにんよせば

人足寄場」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の非人寄場の言及

【非人】より

…江戸では,罹病の囚人や15歳未満の罪人たちは,浅草・品川の非人頭のもとで非人が管理していた非人溜(ひにんため)に収容され,そのことを非人小屋預(あずけ)といった。また,前記の無宿・野非人については,天保~嘉永年間(1830‐54)に浅草に非人寄場(よせば)が設けられていた。非人身分は,1871年(明治4)8月23日の太政官布告により廃止されたが,非人の集住していた非人村の多くは,〈えた〉の集落と同様に江戸時代をつうじて深刻な差別の対象となっており,現代における被差別部落の一源流をなした。…

※「非人寄場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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