非拠(読み)ヒキョ

デジタル大辞泉 「非拠」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きょ【非拠】

道理に基づかないこと。非道。非理
「たとひ入道―を申し行ふとも」〈平家・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「非拠」の意味・読み・例文・類語

ひ‐きょ【非拠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「易経‐繋辞下」の「非拠而拠焉、身必危」による ) 実力がないのに、高い位にいること。自分のいてはならない所にいること。
    1. [初出の実例]「唯此非拠之職、臣之所知也」(出典菅家文草(900頃)九・請罷蔵人頭状)
    2. [その他の文献]〔諸葛亮‐街亭自貶疏〕
  3. 道理によらないこと。いわれのないこと。非理。非道。
    1. [初出の実例]「たとひ入道非拠を申おこなふ共」(出典:平家物語(13C前)三)

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普及版 字通 「非拠」の読み・字形・画数・意味

【非拠】ひきよ

非位

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