非暴力・不服従(その他表記)Non-violence, Civil Disobedience

山川 世界史小辞典 改訂新版 「非暴力・不服従」の解説

非暴力・不服従(ひぼうりょく・ふふくじゅう)
Non-violence, Civil Disobedience

ガンディーの組織した大衆運動理念。ガンディーは1893年に始まる南アフリカ滞在期に,インド人差別への反対運動を指導するなかで,この理念にもとづくサティヤーグラハと呼ばれる運動を初めて実践した。それは,不当な法や支配には従わず,逮捕投獄を辞さないという運動で,そこでは非暴力(アヒンサー)を貫くことが求められた。彼は1915年にインドに帰国した後,まず地方レベルの大衆運動で,続いて全インド的な反英運動でこの方法を導入した。19年のローラット法反対運動,20年代初めの非協力運動,30年代初めの「塩の行進」に始まる市民的不服従運動,40年代初めのクイット・インディア(インドを立ち去れ)運動は,いずれも非暴力・不服従を掲げていた。実際には運動のなかで暴力事件が生じた例もあったが,その理念は世界的に大きな影響を残し,後世のさまざまな反政府運動や人権運動に取り入れられた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

とっさの日本語便利帳 「非暴力・不服従」の解説

非暴力・不服従

インドの反英独立運動において、ガンディー(一八六九~一九四八)が唱えた、ヒンズー教原理に基づくスローガンおよび抵抗戦略。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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