不服従運動(読み)ふふくじゅううんどう(その他表記)civil disobedience movement

精選版 日本国語大辞典 「不服従運動」の意味・読み・例文・類語

ふふくじゅう‐うんどう【不服従運動】

  1. 〘 名詞 〙 第一次世界大戦後、インドガンジーによる反イギリス抵抗運動の最高の形態。悪法の廃棄運動から始まって、小作料・地代不払い運動にまで発展反帝・反封建運動の基礎となった非暴力の市民的運動。→サチャグラハ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不服従運動」の意味・わかりやすい解説

不服従運動
ふふくじゅううんどう
civil disobedience movement

物理的な力を用いて他者を殺傷する方法をとらず,法律を犯すことで行為者自身が傷つくような行為をあえてすることによって,政府政策を変更させようとする運動。 H.ソロー (1817~62) は,アメリカの奴隷制度メキシコ戦争反対して6年間人頭税を支払わなかったために 1846年投獄された。その体験に基づいて彼は「不正に人を投獄する政府のもとでは,牢獄もまた正義の人のあるべき真の場所である」と述べた。 M.ガンジーの非暴力抵抗運動はソローによって啓発されたが,アメリカの M.キング非暴力主義はガンジーに学んでいる。イギリスの核軍備に反対して国防省前にすわりこんで逮捕された B.ラッセルもまた同じ流れをくむ。日本では,第2次世界大戦下に兵役拒否のために投獄された明石順三らの灯台社の運動が非暴力反戦運動の先駆であった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「不服従運動」の解説

不服従運動
ふふくじゅううんどう

非暴力・不服従運動

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