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非水溶媒 ひすいようばいnonaqueous solvent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

非水溶媒
ひすいようばい
nonaqueous solvent

広い意味では水以外のすべての溶媒をさすが,普通は液体アンモニア,液体二酸化硫黄,液体硫化水素,液体フッ化水素,液体シアン化水素などの無機の液体をいう。これらの溶媒は,(1) 種々の無機化合物だけでなく有機化合物を溶解する力が大きく,(2) 純粋な状態でもわずかしか電離せず,(3) 溶質に対する電離能力を有し,(4) 加溶媒分解を起し,(5) 両性現象すなわち強酸に対しては塩基として働き,強塩基に対しては酸として働くなどの点で水と似た性質を示す。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひすいようばい【非水溶媒 non‐aqueous solvent】

広い意味では水以外の溶媒をいう。その意味では有機溶媒もこれに属するが,通常は液体フッ化水素HF,液体アンモニアNH3,液体硫化水素H2S,液体シアン化水素HCN,硫酸H2SO4などのような無機の液体をいう。これらの最大の特徴は,無機化合物のみならず一部の有機化合物にも高い溶解力を示し,かつ水に似た次式のような自己解離autoprotolysisをすることである。液体ヨウ素I2,無水酢酸(CH3CO)2Oなどをこれに含ませることもあり,また非水溶媒としてとくに加圧液化あるいは冷却液化させて用いる溶媒をさす場合もある。

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