コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

音吉 おときち

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

音吉 おときち

1821-? 江戸時代後期の漂流民。
文政4年生まれ。尾張(おわり)廻船宝順丸乗組員。天保(てんぽう)3年遠州灘で遭難し,5年北アメリカのフラッタリー岬漂着。ロンドン,マカオをへて8年アメリカ船モリソン号で帰国するが,異国船打払令により砲撃される(モリソン号事件)。のち上海デント商会に勤務,また嘉永(かえい)7年の日英交渉の際通訳をつとめる。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

音吉

没年:1867.1.19(慶応2.12.14)
生年:生年不詳
近世尾張の漂流民。尾張国知多郡小野浦村(愛知県美浜町)の出身。乙吉とも書く。天保3(1832)年に同村樋口重右衛門の持ち船宝順丸に少年船員として乗り組み,江戸へ航海中に漂流,生存者3人は1年後にアメリカ太平洋岸に漂着した。ハドソン湾会社社員に救出され,ハワイ,イギリス経由でマカオへ送られたが,同8年,モリソン号で送還,浦賀と鹿児島で砲撃されて帰国を断念,船員などとして生活し,のちにイギリス市民権を得てジョン・W・オトソンと名乗り上海のデント商会に勤務,最後はシンガポールで商人として没した。マカオで宣教師ギュツラフのヨハネ伝福音書日本語訳に協力,上海では日本人漂流民の送還に尽力した。イギリス海軍の通訳として長崎などに来航したこともあり,晩年には1862(文久2)年にシンガポールで日本の遣欧使節団とも会っている。

(春名徹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

音吉の関連キーワード野沢 喜八郎(8代目)渡辺 熊四郎(2代目)柴田 音吉(2代目)桂 文団治(4代目)豊松東十郎(3代)渡辺熊四郎(2代)にっぽん音吉漂流記中村歌七(2代)柴田音吉(2代)嵐三幸(2代)萩原 鐐太郎松本 金太郎川上 音二郎笠置 シヅ子川上音二郎萩原鐐太郎時雨 音羽川上音次郎時雨音羽丹下乙蔵

今日のキーワード

跋扈

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

音吉の関連情報