最新 地学事典 「音波検層」の解説
おんぱけんそう
音波検層
acoustic velocity logging ,sonic logging
地層中の音波速度を測定する検層。発振器と受信器を備えた検層ツールを孔内に降下して,孔壁近傍の地層の一定区間を伝播する音波の走行時間差を連続測定することにより速度を求める。初期の音波検層では,孔径の変化や検層の傾きによる誤差を避けるため,上下に2組の発振・受振系を組み合わせた坑井(こうせい)補償型(BHC型)音波検層器が用いられ,主に地震波探査結果の解析補助に利用された。近年では,多数の受振器(アレー受信器)やダイポール音源の実用化により,P波のほかにS波やストンレー波の速度や波形も記録できるようになり,地層の孔隙率・水飽和度,ポアソン比やヤング率など地層の岩石物性,亀裂の多少の評価などに利用されるほか,孔井近傍の三次元的な音波速度構造や異方性を推定できるようになった。
執筆者:高屋 正・服部 昌樹・斎藤 実篤
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

