韻手爾波(読み)いんてには

精選版 日本国語大辞典 「韻手爾波」の意味・読み・例文・類語

いん‐てにはヰン‥【韻手爾波】

  1. 〘 名詞 〙 連歌の付け合いにおける表現技巧の一つ。有名な古歌一節を、短句(七七)の頭と長句(五七五)の付句の末とに二分してまたぐように付ける表現手法。たとえば「衣やうすき鳴きくらす蝉」という前句に、「夜やさむき衣やうすきかたそぎの行き合ひのまより霜や置くらん」の古歌により、「月に置く霜には秋の夜やさむき」という句で付ける手法。
    1. [初出の実例]「いなばのうへに風わたる也、月になる夕の雲の立わかれ、たちわかれいなばの山の峰におふる松としきかば又かへりこん、是等はみなみな韻てには也」(出典:初心求詠集(1429頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む