響かす(読み)ヒビカス

デジタル大辞泉 「響かす」の意味・読み・例文・類語

ひびか・す【響かす】

[動サ五(四)]響かせる」に同じ。「バット快音を―・す」
[動サ下二]ひびかせる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「響かす」の意味・読み・例文・類語

ひびか・す【響】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 音や声を出す。出して聞こえるようにさせる。
    1. [初出の実例]「阿に巣(すく)ひて律を響(ヒヒか)す」(出典:大唐三蔵玄奘法師表啓平安初期点(850頃))
  3. とどろきわたらせる。大地を揺り動かしたり、大気を震わせたりする。また、勢いにおそれおののかせる。おそれなびかせる。
    1. [初出の実例]「今より何事も、世の中をひびかすこそいと妬けれ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
  4. 広く世間に知れわたらせる。うわさの的とさせる。大きな反響をおこす。評判を立てさせる。
    1. [初出の実例]「かくよをひひかす御孫のいでおはしましたる」(出典:大鏡(12C前)五)
  5. ほのめかす。暗示する。あてつける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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