順位戦(読み)じゅんいせん

精選版 日本国語大辞典 「順位戦」の意味・読み・例文・類語

じゅんい‐せん ジュンヰ‥【順位戦】

〘名〙 将棋で、四段以上の棋士順位を決めるための棋戦。昭和二一年(一九四六)に制定され、一期一年として同二二年より行なわれる。A(八段)、B1(七段)、B2六段)、C1(五段)、C2(四段)の各級に分けられ、級ごとに対局を行なう。この成績によって昇級昇段)、降級が決められ、A級の優勝者は、名人位挑戦者となる。

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デジタル大辞泉 「順位戦」の意味・読み・例文・類語

じゅんい‐せん〔ジユンヰ‐〕【順位戦】

将棋で、棋士の順位を決めるための棋戦。昭和21年(1946)制定。五つの組に分かれた棋士が、組ごとに対局を行う。成績により昇級や降級があり、最上位であるA級の優勝者が名人戦に挑戦する資格を得る。

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知恵蔵 「順位戦」の解説

順位戦

棋士の段位制度と給与、対局料などの根幹となるもので、C級2組に始まり、C級1組、B級2組、B級1組、A級の5段階がある。基本的にはこの順に段位は四段、五〜八段と上がっていく。三段以下は奨励会員で、四段以上がプロ棋士の資格を持つ。A級の優勝者が名人挑戦者となり、A級リーグ以外で好成績を挙げても挑戦者になることはできない。順位戦だけによる昇段制度を補って、1984年に新昇段制度ができた。公式戦の全成績によるもので、例えば四段になって100勝すれば五段に昇段する。八段から九段へは250勝、ほかにタイトル3回獲得または竜王2回、名人位獲得1回で昇段。

(村上耕司 朝日新聞記者 / 2007年)

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