須彌(読み)しゅみ

精選版 日本国語大辞典 「須彌」の意味・読み・例文・類語

しゅみ【須彌】

  1. [ 1 ]しゅみせん(須彌山)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「到処須彌迷百億、生時世界暗三千」(出典:菅家文草(900頃)二・夢阿満)
    2. 「倩(つらつ)ら一生の化行(けぎゃう)をおもふに、罪業は須彌よりもたかく、善業微塵ばかりも蓄へなし」(出典:平家物語(13C前)一〇)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. しゅみだん(須彌壇)」の略。
      1. [初出の実例]「さればしゅみに立給ふ、たもん、ぢごく、ぞうちゃう、くゎうもくでんをひゃうして」(出典:浄瑠璃・公平誕生記(1661頃)初)
    2. (あたま)をいう人形浄瑠璃社会の隠語
      1. [初出の実例]「あたま、しゅみ」(出典:洒落本・虚実柳巷方言(1794)中)

すみ【須彌】

  1. しゅみ(須彌)
    1. [初出の実例]「眉の間の白毫は、五つのすみをぞ集めたる」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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