預託証書(読み)よたくしょうしょ(その他表記)Depositary Receipt

知恵蔵 「預託証書」の解説

預託証書

企業が他国の株式市場に上場する際、株式の現物を上場する代わりに現地の銀行などに株式を預託し、この所有権証書としたものを売買する仕組み。株式と同じように売買され、配当を受け取る権利議決権なども株式と同じ。投資家にとっては自国市場への上場であるため時差による株価の変動リスク回避や為替決済の手間などを避けることができる。米国へ上場する企業が使うADR(米国預託証書)が最も一般的だが、日本でも海外、特にアジア企業の上場を誘致するために日本預託証書(JDR)の法制度整備を進めている。

(熊井泰明 証券アナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む