頭槌(読み)かぶつち

精選版 日本国語大辞典 「頭槌」の意味・読み・例文・類語

かぶ‐つち【頭槌】

〘名〙 (「かぶづち」とも。「かぶ」は塊の意。「つち」は槌の意) すべり止めのために柄頭(つかがしら)塊状にした上代刀剣。また、そのこぶ状の柄頭。
書紀(720)神代下「頭槌、此をば箇歩豆智(カブツチ)と云ふ」

くぶ‐つち【頭槌】

※書紀(720)神功摂政元年・歌謡たまきはる 内の朝臣(あそ)が 勾夫菟智(クブツチ)の 痛手負はずは」

くぶ‐つつ【頭槌】

古事記(712)中・歌謡「みつみつし 久米の子らが 久夫都都(クブツツ)い 石つついもち 撃ちてし止まむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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