家庭医学館 「頭部外傷のいろいろ」の解説
とうぶがいしょうのいろいろ【頭部外傷のいろいろ】
これに対し、頭皮に傷のついていない頭部外傷を閉鎖性頭部外傷(へいさせいとうぶがいしょう)といい、打った部位が腫(は)れて「こぶ」ができます。
開放性頭部外傷のうち、傷が脳にまで達しているものを穿通性頭部外傷(せんつうせいとうぶがいしょう)、脳は傷ついていないものを非穿通性頭部外傷(ひせんつうせいとうぶがいしょう)といいます。当然、穿通性頭部外傷のほうが重症ですが、外見からはどちらなのかを判断することはできません。
また、頭の傷の有無にかかわらず、頭を打ったときの衝撃で、脳が損傷を受けていることもあります。
頭部外傷を負ったときは、なんでもなさそうでも、早く脳神経外科医の診察を受けておく用心深さが必要です。