普及版 字通 「頷」の読み・字形・画数・意味
頷
16画
[字訓] あご・うなずく
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は含(がん)。金文に今に従う字がある。〔説文〕九上に「面なり」とあるのは、〔楚辞、離騒〕「長く頷(かんがん)すとも亦た何ぞ傷(いた)まん」の意。〔方言、十〕に南楚の方言にあごをいうとし、下顎をいう。含の声義を承け、それが本義であろう。承諾のときにうなずくことを頷可という。
[訓義]
1. あご、うなずく。
2. 頷。顔色が衰え、黄色となる。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕頷 於度加比(おとがひ)〔名義抄〕頷 オトガヒ・フフム・ウナヅク・ウゴク 〔字鏡集〕頷 オトガヒ・フクム・フフム・ウゴク・ウナヅク・カマチ・ウゴカス
[語系]
頷()hm、hamは声義近く、〔説文〕に「はなり」「は頤(おとがひ)なり」、また〔方言、十〕に「頷・頤はなり」とあって、みないわゆる頷車、下顎をいう。
[熟語]
頷下▶・頷可▶・頷之▶・頷車▶・頷首▶・頷命▶・頷聯▶
[下接語]
頤頷・燕頷・頷・頷・虎頷・黄頷・首頷・笑頷・絶頷・探頷・長頷・豊頷・満頷・竜頷
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報