日本歴史地名大系 「頸城郡」の解説 頸城郡くびきぐん 新潟県:越後国頸城郡越後国の最南西部に位置し、北東は三島(みしま)郡・魚沼(いおぬ)郡、南は信濃国、西は越中国に接し、北西は日本海。現在の西頸城郡・糸魚川(いといがわ)市・中頸城郡・新井市・上越市・東頸城郡をさす。「和名抄」東急本国郡部は「久比支」の訓を付し、刊本は「国府在頸城郡」と記す。「色葉字類抄」「拾芥抄」ともに「クヒキ」とする。もとは越中国に属し、大宝二年(七〇二)三月ほかの三郡とともに越後国へ属した(「続日本紀」同年三月一七日条)。郡名の初見は天平勝宝四年(七五二)一〇月二五日の造東大寺司牒(正倉院文書)で「頸城郡」とある。天平勝宝年中の奈良東大寺正倉院御物の庸布墨書には「久疋郡」と記される。また「国造本紀」には「久比岐国造」がみえ、「瑞籬朝御世、大和直同祖御戈命定賜国造」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by