最新 地学事典 「風不死火山」の解説
ふっぷしかざん
風不死火山
Fuppushi volcano
北海道支笏湖の南東岸にある後支笏カルデラ火山で,活火山に認定されている。標高1,102mで,山体には放射状の侵食谷が発達するが,支笏湖面下,水深350m程度まで山体が伸びている。山頂付近の複数の溶岩ドームと,火山岩塊火山灰流と土石流堆積物からなる火山麓扇状地からなる。周辺では少なくとも4層の火砕堆積物が認められ,最下位(29〜30ka)の恵庭b降下軽石堆積物(n.En-b)は従来恵庭火山起源とされたが,粒径と岩石学的特徴から風不死火山起源に変更された。完新世にマグマ噴火(8.5ka)と水蒸気噴火(4.5ka)が生じた。噴出物はSiO2=59〜65wt.%の角閃石を含む安山岩〜デイサイト。参考文献:古川竜太ほか(2010)樽前火山地質図,産総研地質調査総合センター
執筆者:古川 竜太
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

