マグマ噴火(読み)マグマフンカ

デジタル大辞泉 「マグマ噴火」の意味・読み・例文・類語

マグマ‐ふんか〔‐フンクワ〕【マグマ噴火】

マグマ火口から噴出する現象溶岩流火砕流噴石火山灰などが発生する。マグマ爆発。→マグマ水蒸気爆発

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共同通信ニュース用語解説 「マグマ噴火」の解説

マグマ噴火

地下のマグマが直接、関与する噴火形態。一般的に、マグマの上昇によって山体が膨張するなどの前兆があるとされる。これに対し、地下水地中のマグマで熱せられて高圧水蒸気となり、周囲岩石を吹き飛ばしながら噴出するのが「水蒸気噴火」で、御嶽山(長野県、岐阜県)では水蒸気噴火が起きた。阿蘇山では、マグマ噴火が起きている火口に降雨土砂が流れ込んでふさがれば、マグマ噴火に加えて水蒸気噴火が起きる可能性も指摘されている。

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知恵蔵mini 「マグマ噴火」の解説

マグマ噴火

マグマを地表に放出する噴火のこと、またその現象のこと。地下のマグマ溜まりから、マグマの膨張やマグマ溜まりへの圧力などの理由により、マグマが上昇して地上に噴出するもの。ほとんどは火山の火口から噴出し、溶岩流・火砕流・噴石・火山灰などを発生させる。2014年11月27日、福岡管区気象台は、熊本県・阿蘇中岳第1火口で起きた噴火をマグマ噴火と確認した。同火山でマグマ噴火が確認されたのは1993年2月以来21年ぶりとなる。

(2014-12-1)

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世界大百科事典(旧版)内のマグマ噴火の言及

【火山】より

…さらに無水ケイ酸が多くなるデイサイト質マグマでは,粘性がきわめて大きく,地表に出ても流動することなく,溶岩円頂丘をつくる。以上のような噴火は,マグマが地表に貫入し,マグマそのものが放出されるのでマグマ噴火という。一方,火山体の浅い所に地表水が浸透し,高温ガスや高温岩体に接触して水蒸気となり,その圧力が増大して火口部分を吹き飛ばして起こる噴火を水蒸気爆発という。…

※「マグマ噴火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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