風動(読み)フウドウ

デジタル大辞泉 「風動」の意味・読み・例文・類語

ふう‐どう【風動】

[名](スル)風が草木を吹き動かすように、なびかせ従えること。感化すること。また、感化されること。
「その母の徳行、能く朋友社会を―せしことを語れり」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「風動」の意味・読み・例文・類語

ふう‐どう【風動】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 風が動くこと。風の吹くこと。風の動き。
    1. [初出の実例]「風動にあらず、旛動にあらず、仁者心動なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)恁麽)
    2. [その他の文献]〔晉書‐郄超伝〕
  3. (風に吹かれて物が動くように)なびき従うこと。感化されること。また、感化すること。
    1. [初出の実例]「風するとは風動するぞ。風聞の心ぞ」(出典:史記抄(1477)一三)
    2. [その他の文献]〔書経‐大禹謨〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android