日本歴史地名大系 「風嵐村」の解説 風嵐村かざらしむら 石川県:石川郡白峰村風嵐村[現在地名]白峰村白峰牛首(うしくび)村の東に位置し、集落は手取川と支流風嵐谷(かざらしだに)川の合流点付近にある。白山麓十八ヶ村留帳(織田文書)には養老元年(七一七)の村立てとあるが、一説に同二年に泰澄が岩根(いわね)宮を建立、当地は風も嵐も激しかったため風嵐と名付けたという(「白山禅定本地垂迹之由来」浄光寺蔵)。史料上に現れるのは「天文日記」天文一二年(一五四三)一二月二四日条で、以後、中世末まで牛頭(うしくび)と同様に推移。近世以降、焼畑による出作でも牛首村との関係が深い。越前国正保郷帳では畑高五石余。元禄一一年(一六九八)の十八ヶ村高小物成帳(斎藤文書)では免七ツ九歩八厘、家数五〇、ただしこの家数は数年前から三〇に減ったと注される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by